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いちごの旬はいつ?地域別・品種別に一番美味しい季節を徹底解説!

クリスマスやバレンタインでは、華やかなスイーツに飾られるいちごをよく目にします。そのためいちごの旬というと、冬から春を思い描く人が多いのではないでしょうか。しかし現在では、夏から秋にかけて旬を迎える品種もあり、一年を通じていちごが栽培・収穫されるようになってきています。

この記事では、いちごの収穫期や美味しい時期、栽培方法、夏〜秋に収穫される夏いちごの品種など、幅広く解説していきます。いちごの旬を知りたい方、暑い時期のいちごの仕入れにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

いちごの収穫期はいつ?冬春と夏秋で異なる収穫期

現在いちごが最も収穫されている時期は、冬〜春にかけてです。この時期には多くのいちごが店頭に並びますね。今では一般的な光景ですが、古くはいちごの収穫期は初夏とされていました。さらに最近では、夏に収穫期を迎えるいちごも登場。いちごの収穫期の変遷を、年代とともに追ってみましょう。

高度経済成長期頃まで、いちごの収穫時期は5月〜6月だけ!

露地栽培が主流であった1960年代まで、いちごの旬は初夏というのが一般的でした。10月中旬から11月中旬にかけて苗を植え付け、冬の寒さを経て翌年5月から6月に収穫期を迎えます。

冬の間にじっくりと養分を蓄えるため、露地栽培のいちごは甘くジューシーな味わいが特徴です。しかしその一方で、天候の変化や病害虫の影響を受けやすく、収穫量や品質が安定しにくいという側面もあります。

いちご 路地栽培の様子

現在のように冬〜春にかけて収穫期を迎えるようになったのは、1960年代後半以降のことです。この時期のいちごを冬春いちご、もしくは冬いちごといいます。

栽培方法は、ビニールハウスを利用した促成栽培です。苗作りは秋に種をまくか、親株から伸びるランナーによって育てられた子株を利用します。植え付けは9月〜10月に行われ、冬から春にかけて収穫を迎えます。

ハウス栽培では温度管理などのために燃料コストがかかるものの、露地栽培に比べて安定した環境で栽培できるため、冬場でもいちごの安定供給が可能となりました。

いちごハウス栽培の様子

夏〜秋のいちごの収穫期は6月〜11月

近年では、6月から11月にかけていちごが収穫されており、これを夏秋いちご、もしくは夏いちごといいます。本来暑い日本の夏はいちごの栽培・収穫に不向きとされ、夏期のいちごの需要の多くは輸入品に頼っていました。

しかし、業務用いちごをはじめとした夏期のいちごニーズの高まりに対応するため、1990年代後半から夏いちごの品種改良が進められるようになりました。その結果、北海道・東北・長野などの冷涼な地域を中心に、夏でもいちごの栽培・収穫ができるようになってきたのです。

夏いちごの栽培は、冬に種をまくか、ランナーから育てた子株を利用して苗作りをすることからスタートし、春に苗を植え付けます。冬いちごと同じハウス栽培がメインですが、冬場と異なり暑さ対策が必要となります。

ダイアグラム

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表の通り、今ではいちごは1年を通じて途切れなく収穫できるようになりました。日本は世界でも有数のいちごの消費量の高い国です。このように通年いちごが食べられるようになったのは、消費者のニーズに応えるよう知恵と工夫を凝らした生産者の努力の結晶といえるでしょう。

参考:https://x.gd/cNtpD

冬いちごと夏いちごの違いとは?

冬いちごと夏いちごは、栽培方法だけでなく品種も異なります。

冬〜春に収穫される冬いちごの多くは、年に一度実をつける「一季成り性品種」です。一斉に花を咲かせて実をつけるため、出荷時期が集中し、品質が高く安定しています。

それに対し、夏〜秋に収穫される夏いちごの多くは「四季成り性品種」。初夏から秋にかけて何度も花が咲き、結実します。そのため収穫期間が長く、夏や秋にも新鮮ないちごを提供できます。しかし一方で高温多湿の季節には品質が安定しにくく、主に冷涼な地域でのみ生産されています。

参考:https://ecologia.100nen-kankyo.jp/column/single266.html

いちごが一番美味しい時期はいつ?

いちごの美味しさは“旬の時期”に大きく左右されます。露地・冬いちご・夏いちご、それぞれの最も美味しい時期=旬を見てみましょう。

露地栽培の美味しい時期は4月〜6月

春の陽光を浴びて育つ露地栽培のいちごは、4月から6月がまさに旬。冬の間にじっくり蓄えた自然の甘さと、太陽をたっぷり浴びた濃厚で鮮烈な味わいを楽しめます。短い旬だからこそ美味しさは格別です。

冬いちごの美味しい時期は1月〜2月

一般的な冬いちごの最も美味しい時期は、寒さの厳しい1月から2月頃です。しかし、冬いちごの収穫期間は11月下旬から5月と長く、その間に様々な品種が次々と旬を迎えます。「1月から2月が特に美味しい」というのは多くの品種に共通する傾向ですが、個々の品種にはそれぞれ最も美味しくなる時期があり、品種ごとの旬を理解することで美味しいいちごを長く楽しむことができます。

夏いちごの美味しい時期は6月と10月

夏いちごの美味しい時期は、朝と夜の寒暖差がある夏前と冬前の時期です。朝晩の気温差が大きくなる事で糖度が高く、風味豊かなイチゴが育ちやすくなります。 ​夏いちごの栽培は、北海道、長野県、青森県、宮城県など、比較的涼しい地域で行われています。​これらの地域では、昼夜の寒暖差が大きく、イチゴの糖度が高まりやすい環境が整っています。

甘さが強い品種のご紹介

甘くてジューシーな品種のいちごは生食用・業務用ともに人気があります。ここでは、代表的な甘さの強い品種をご紹介します。

テーブル

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あまおう

福岡県を代表するブランドいちご「あまおう」。平均糖度は12~13度程度で、収穫時期は12月〜5月です。「赤い・丸い・大きい・うまい」の頭文字から名付けられました。濃厚な甘さと程よい酸味、食べ応えのある大粒の実が特徴です。海外でも人気が高く、高値で取引されています。

あまりん

「あまりん」は、埼玉県のブランドいちご。平均糖度は18~20度程度、収穫時期は12月〜5月です。鮮やかな赤色と口いっぱいに広がる強い甘さ、とろけるような舌触りが特徴で、練乳いらずのいちごともいわれています。また、断面がハート型になることから見た目もよく、贈り物としても利用されています。

真紅の美鈴

津田農園 https://tsudanouen.buyshop.jp/items/74426759

千葉県のブランドいちご「真紅の美鈴」の平均糖度は、15〜17度程度。中には20度を超えるものもあります。抗酸化作用のあるアントシアニンを含んだ黒っぽい色をしており、くろいちごとも呼ばれています。強い甘さと豊かな風味が特徴で、果肉は比較的硬く食べ応えもあります。

古都華

奈良県産のブランドいちご「古都華」は、平均糖度は12~13度程度。収穫時期は12月〜翌5月です。真っ赤でツヤツヤとした実は比較的硬めで、噛むとジューシーな食感が楽しめます。華やかな香り、濃厚な甘さ、それを引き立てる控えめな酸味とのバランスが絶妙です。

おいCベリー

「おいCベリー」は農研機構・九州沖縄農業研究センターで開発されたいちご。収穫時期は1月〜4月、平均糖度は12度前後で中には20度を超えるものもあります。品種名は、およそ7粒で1日に必要な摂取量が取れるほど豊富なビタミンCの含有量に由来します。酸味は控えめで、爽やかな味わいが特徴です。栃木県や福岡県、熊本県、岡山県など、幅広い地域で栽培・収穫されています。

あすかルビー

奈良県産のいちご「あすかルビー」は、平均糖度12度程度、収穫時期は12月〜5月です。名前の由来でもあるルビーのような鮮やかな赤色と、甘さと酸味のバランスの良さが特徴。口にした時の風味も良く、幅広い用途で楽しめるオールマイティないちごです。

参考:https://todoku-yo.net/blogs/ichigo/ichigo-hinsyu?srsltid=AfmBOooNM3cYl1VOu03SmLZhSui2NvfdQWe9qHdAklNsz2sx-UqqBRvV

夏でも甘い品種のご紹介

近年では品種改良や技術の向上が進み、夏場でも美味しい国産いちごが楽しめるようになってきました。ここでは夏場でも甘く、食べ応えのある品種を中心にご紹介します。

テーブル

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信大BS8-9

名前の通り長野県・信州大学で開発されたいちごです。平均糖度は11~13度程度で、収穫時期は6月中旬〜11月中旬です。夏いちごの中でも比較的糖度が高く、酸味とのバランスも良いため、後味のさっぱりとした甘さが特徴です。果心まで赤いため、暑い時期のタルトやケーキなど、業務用途としても期待されています。

参考:https://www.shinshu-u.ac.jp/zukan/communication/bs8-9.html

サマーリリカル

「サマーリリカル」は、長野県農業関係試験場で開発された夏いちごです。長野県の標高650m以上の地域でのみ栽培、6月末〜11月中旬に収穫されています。平均糖度は10度前後、10月になると12度を超えることも。断面が赤く美しいことからタルトやパフェ・ショートケーキなど、業務用としても使われています。

夏瑞(なつみずき)

https://www.eitaro.com/news/company/20210709/808/

「夏瑞」は北海道・東神楽町で開発された品種で、収穫期6月中旬〜7月です。平均糖度は14度前後と夏いちごの中では非常に甘く、ジューシーな味わいを楽しめます。ゴルフボールなみの大玉としても知られており、夏場の生食はもちろん、フルーツケーキやタルトなどにも幅広く利用されています。

なつおとめ

https://www.city.moka.lg.jp/citypromotion/zukan/19174.html

「なつおとめ」は、栃木県農業試験場いちご研究所が育成・登録した夏いちご。平均糖度は8度前後、先端の糖度は11度前後、収穫時期は7月〜11月頃です。果実はやや小ぶりながらきれいな円錐形をしており、断面も赤く美しいのが特徴です。栃木県内の直売所での販売のほか、加工品としての流通も期待されています。

なつあかり

「なつあかり」は、農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)・東北農業研究センター(岩手県)で開発された夏いちごです。主に青森県や秋田県、岩手県など冷涼な地域で生産されており、糖度は10度以上になります。収穫期は5月〜11月と長めですが、10月以降は糖度が低くなりがちです。また味わいは、しっかりした甘みと優しい酸味が特徴。日持ちがよく、首都圏への出荷や業務用としての直送などが行われています。

いちごが安くなる時期は?価格変動の理由を徹底解説

いちごの価格が安くなるのは一般的に4月〜5月頃。この時期はハウス栽培や露地栽培のいちごが最盛期を迎え、供給量が増えることから価格が下がりやすくなります。

一方、価格が高くなるのは12月〜2月頃。この時期はクリスマスやバレンタインなどのイベントがあり、いちごの需要が急増します。しかし供給量は限られており、需要が供給を上回ることで、価格が上がります。また、冬季は栽培コストが高くなるため、その分も価格に反映されます。

また、6月〜9月に出回る夏いちごは、出荷量が少なく、その多くが業務用として流通しています。そのため、一般消費者向けに安く手に入れることは難しく、需要と供給のバランスから価格は高値安定しています。

夏の暑い時期でも国産いちごは買える?

夏の国産いちごの収穫は難しいとされてきましたが、近年では暑い時期でも国産いちごを買うことができるようになってきました。

品種改良や栽培技術が進み、夏いちごを栽培する生産者が増えてきていることが挙げられます。流通の多くは業務用で、ケーキやクレープ、いちご大福など製菓の材料として加工されています。

生産地が夏場冷涼な地域に限られるため、冬いちごに比べまだ収量はそれほど多くありません。しかし国産の夏いちごの生産は確実に増えてきており、産地や収穫時期を考慮することで、一年を通じ美味しいいちごを仕入れることが可能になります。さらに夏いちごは果実がやや硬いため鮮度が保ちやすく、長時間の輸送や保存にも耐えるという大きなメリットもあります。

とはいえ季節に合わせて産地や収穫時期、旬を考え、仕入れ先を変えていくのは大変な作業です。そこでご提案したいのが、日本各地の農園とのパートナーシップのある「JapanFruits」の活用です。

夏の時期でも安定供給。いちごの業務用出荷でJapanFruitsが選ばれる理由!

Japan Fruits では、全国300以上の認定農園ネットワークから厳選した栃木県、長野県、北海道産を中心とした夏いちごを取り扱い、新鮮で高品質な商品を安定供給しています。

全国の農園と提携することで、365日いつでも安定した供給を実現しているため、季節を問わず安心してご注文いただけます。日本全国への迅速な配送対応も行っており、忙しいプロの方々にもぴったり!すでに全国1000社以上とお取引きを行っており、実績も十分です。


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