新鮮な国産イチゴを一年を通して仕入れる方法について解説します。
通常、イチゴは冬から春にかけてが旬であり、夏や秋には市場やスーパーでの入手が困難です。しかし、涼しい気候を持つ地域では夏にもイチゴが栽培されており、年間を通じての仕入れが可能です。この記事では、いちごを一年中仕入れる方法や、使用用途別でおすすめの仕入れ方法をご紹介します。
1.なぜ一年を通しての仕入れが難しいのか
2.どんなところから仕入れることができる?
3.おすすめの仕入れ方法
イチゴの生産は主に冬から春ですが、北海道や東北、長野県のように涼しい地域では、夏秋イチゴも栽培されています。これらは輸入品や冷凍品に比べて風味や見栄えが優れていますが、収穫量が少なく、市場での流通は限られています。
仕入れ方法としては、市場卸売、農園直送、農園直送卸売、八百屋/スーパーの4つがあります。夏秋イチゴに対応可能なのは市場卸売、農園直送、農園直送卸売で、特に農園直送卸売は年間を通じて安定供給が見込めます。
市場卸売
市場卸売は、生産者が出荷した食材が卸売市場に集まり、そこで仲卸業者から購入する方法です。この方法の大きな利点は、複数の品種を一度に仕入れることができる点にあります。また、大量購入が可能なため、使用量が多い場合に適しています。しかし、収穫から手元に届くまでに時間がかかるため、鮮度が落ちやすいというデメリットがあります。夏秋イチゴの場合、最小ロットが設定されており、一定量以上をまとめて購入する必要があります。
メリット | デメリット |
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大量購入が可能 | 旬以外の時期は仕入れが難しい |
現物を自分の目で確認できる | 手元に届くまでに時間を要し、鮮度が落ちる |
向いている方 | 向かない方 |
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大量購入したい | 少しの量を購入したい |
品質よりも価格重視 | 市場との取引が無い方 |
農園直送
農園直送は、農園と直接契約を交わし、商品を直送してもらう方法です。この方法のメリットは、収穫から手元に届くまでの時間が短く、仲介手数料がかからないため、コストを抑えられる点です。しかし、農園を探して契約を結ぶまでに時間と労力が必要であり、夏秋イチゴのように生産量が少ない場合、安定供給を確保することが難しいというデメリットがあります。
メリット | デメリット |
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鮮度が高い | 生産量が少ないので安定供給が難しい |
少しの量でも取引できる | 複数の農園と契約した場合、やりとりが煩雑 |
向いている方 | 向かない方 |
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少しの量を仕入れたい | 沢山の量を仕入れたい |
価格よりも品質重視 | 安定的に仕入れたい |
農園直送卸売
農園直送卸売は、業者を介して農園から直接商品を仕入れる方法です。市場卸売や農園直送のメリットを組み合わせており、農園を探す手間がかからず、収穫から届くまでがスピーディーです。業者への手数料はかかりますが、多くの農園と契約しているため、産地の切り替えにより年中安定した供給が可能です。特に、サイズ指定が可能なのはこの方法のみであり、大量仕入れや特定のサイズが必要な場合に適しています。
メリット | デメリット |
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鮮度が高い | 少しの量を取引しにくい |
安定的な供給 | 手数料が発生 |
向いている方 | 向かない方 |
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大量購入したい | 少しの量を購入したい |
安定的に仕入れたい | 価格重視 |
八百屋/スーパー
八百屋やスーパーでの仕入れは、夏秋イチゴには向きませんが、冬春イチゴであれば可能です。最小ロットの設定がないため、必要な分だけ仕入れることができ、購入時にすぐに手に入るというメリットがあります。小規模な使用量に適している方法です。
メリット | デメリット |
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すぐ買える | 夏〜秋時期は販売していない |
送料がかからない | 鮮度が低い |
イチゴを業務用に仕入れる際、使用量や仕入れたい時期に応じて最適な方法を選択することが重要です。ここでは、使用量が少ない場合から多い場合、特定の時期だけ使用する場合、そして通年で使用する場合におすすめの仕入れ方法を詳細に解説します。
①使用量が少ない場合(1日10パック以下)
農園直送や八百屋/スーパーが適しています。これらは出荷最小ロットが小さく、必要な分だけ仕入れることが可能です。
<農園直送>
メリット: 最小ロットが1箱からと小規模なため、少量でも仕入れることが可能です。直接農園から送られてくるため、鮮度が高く、品質の良いイチゴを受け取ることができます。
デメリット: 農園を見つけ、契約を結ぶまでの手間がかかります。また、夏秋イチゴの生産量が少ないため、安定した供給を確保することが難しい場合があります。
<八百屋/スーパー>
メリット: 最小ロットの設定がなく、必要な量だけ購入できるため、手軽に仕入れることができます。購入時にすぐに手に入るため、急な需要にも対応可能です。
デメリット: 主に冬春イチゴの取り扱いであり、夏秋イチゴは仕入れられません。
②沢山使用する場合
一方、大量に使用する場合は、市場卸売や農園直送卸売がおすすめです。特に農園直送卸売は、多くの農園と契約しているため、年間通しての安定供給が可能です。
②使用量が多い場合
一方、大量に使用する場合は、市場卸売や農園直送卸売がおすすめです。特に農園直送卸売は、多くの農園と契約しているため、年間通しての安定供給が可能です。
<市場卸売>
メリット: 最小ロットが10箱からと大量に仕入れることができ、複数の品種を一度に手に入れることが可能です。
デメリット: 収穫から手元に届くまでに時間がかかるため、鮮度が落ちやすい。夏秋イチゴの安定供給が難しい場合があります。
<農園直送卸売>
メリット: 業者が多くの農園と契約しているため、一年を通して安定供給が可能です。サイズ指定も可能で、大量仕入れにも対応しています。
デメリット: 業者への手数料が発生しますが、その分手間を省くことができます。
③旬の時期だけ使用(冬〜春時期)
最寄りの市場や近くの農園から仕入れるのがおすすめです。これらの方法では、新鮮なイチゴを安く仕入れることができます。特筆すべきは、送料がかからないので、最もコストパフォーマンス良く仕入れることができます。
<市場>
メリット: 複数の品種を仕入れることが可能で、旬の時期に新鮮なイチゴを大量に手に入れることができます。
デメリット: 仲介業者を通すため、手数料が発生します。
<農園直送>
メリット: 仲介業者を通さずに仕入れられるため、コストを抑えられます。直接農園から送られるため、鮮度が高く品質の良いイチゴを仕入れることができます。
デメリット: 農園との契約に手間がかかります。
④通年で使用予定の方
<農園直送卸売>
メリット: 業者が年間を通して安定供給を保証しており、夏秋イチゴも含めて仕入れることができます。複数の農園と契約しているため、品種やサイズのニーズにも柔軟に対応可能です。
デメリット: 業者への手数料が必要ですが、その分、仕入れに関する手間やリスクを軽減できます。
これらの方法を選択する際には、自身のビジネスモデルやイチゴの使用目的に合わせて、最適な仕入れルートを選択することが重要です。特に、安定した供給や品質の維持を重視する場合には、農園直送卸売が最適な選択肢となります。
Japan Fruitsは農園直送卸売で夏秋イチゴを販売しております。厳選した農家と契約しているため、糖度が高くおいしい夏いちごの安定供給が可能です。一年を通した仕入れ先をお探しの方は、ぜひお問合せください。