「夏にいちごを仕入れるならどこがおすすめ?」
そんな疑問をお持ちのパティスリーやカフェのオーナーさん向けに、夏秋いちごの仕入れルートを詳しくご紹介します。
今回は、
- コストコ
- 成城石井
- 道の駅・直売所
- 農園直送
- 通販サイト
- 農園直卸
この6つのルートを比較しながら、用途別におすすめを解説します。
1. コストコで夏いちごを仕入れるメリットとポイント
コストコの夏いちご「Driscoll’s(アメリカ産)」について

コストコで販売されているアメリカ産「Driscoll’s(ドリスコルズ)」はいちご好きにとって定番の存在です。1パックは約850g入りで、粒数にすると最大30粒ほど。価格は1,398円から2,098円と手に取りやすく、大容量でお得感があります。
大粒で見た目のインパクトがあり、パフェやタルトなどSNS映えするスイーツ作りにぴったり。果肉がしっかりしているため崩れにくく、ケーキやスムージーなど加工にも適しています。また、春から夏、秋にかけても比較的安定して入荷しており、「この時期にいちごが欲しい」というときに便利です。
一方で、国産いちごと比べると甘さは控えめで香りも弱い傾向があります。輸入品のため、収穫から販売までの日数がかかることもあり、購入時には鮮度のチェックが欠かせません。大量使用したい業務用仕入れには、タイミングによっては必要量が揃わないこともあるため注意が必要です。

コストコオンライン – 公式サイト | Costco Japan
コストコ石狩倉庫店へ行ってきましたー! | コストコ通 コストコおすすめ商品の紹介ブログ
2. 成城石井で夏いちごを仕入れるメリットとポイント

プレミアム品質を少量から楽しめる高級スーパーの強み
成城石井は、高級スーパーとして知られるだけあり、国産プレミアムいちごや、海外の希少ないちごを数多く取り扱っています。ラインナップは季節ごとに変わり、夏場には長野県産や北海道産、さらにはオランダ産のいちごが中心になります。
実際の取扱例としては、北海道産の「すずあかね」や長野県産の「彩夏(あやか)」といった、夏ならではの品種が登場することも。オランダ産のいちごも、夏から秋にかけて継続的に入荷する実績があります。
成城石井の魅力は、国産・輸入品を問わず、品質の高いいちごが揃うこと。多くの商品にブランド名や品種名が明記されているため、用途に応じて選びやすく、少量からの購入も可能です。新作スイーツの試作や、限定メニューの仕入れには特に重宝される存在です。
ただし、価格はプレミアムクラス。一般的には200gで600〜900円程度と高めに設定されており、コスト重視の業務用仕入れにはやや不向きです。また、店舗によって入荷状況にばらつきがあるため、事前に電話などで在庫確認をしておくと安心です。安定供給を求める用途には、農園直送や卸業者との併用もおすすめです。

3. 道の駅・直売所で夏いちごを仕入れるメリットとポイント

道の駅で出会える夏いちご
地元ならではの希少品種を、朝採れのまま手に入れるチャンス
夏場にいちごを探すなら、地域密着型の「道の駅」や直売所も見逃せない仕入れ先です。
特に北海道や長野といった高原地帯では、夏〜秋にかけて「夏秋いちご」の生産が盛んで、地元農家の朝採れいちごが並ぶことも珍しくありません。
その地域でしか出会えないような希少品種が並ぶこともあります。
道の駅での仕入れの最大の魅力は、なんといっても“鮮度”と“生産者との近さ”。
朝採れの完熟いちごがその日のうちに販売されることが多く、場合によっては生産者本人と直接話をしながら、味や品質を確かめられる**のも魅力のひとつです。
ただし、在庫は天候やタイミング次第で日々変動します。大量仕入れには不向きなうえ、人気品種は午前中に売り切れることもしばしば。
訪問前には、道の駅の公式SNSやWebサイトで入荷情報を確認するのがコツです。運が良ければ、試作や限定販売にぴったりな「掘り出し物のいちご」に出会えるかもしれません。

https://www.instagram.com/p/DJVbYZwS3cI
道の駅とようら | 北海道豊浦町の観光情報『とようら旅ごころ』噴火湾とようら観光協会 公式サイト
4. 農園直送で夏いちごを仕入れるメリットとポイント

鮮度・品種・品質、すべてを妥協したくない人へ
夏いちごの仕入れにおいて、最も鮮度と品質を重視したいなら、「農園直送」は非常に有力な選択肢です。
収穫されたその翌日に発送されるケースが多く、到着時には完熟状態でも果肉がしっかりした、最高レベルの鮮度を維持しています。
さらに、農園直送の魅力はそれだけではありません。
事前に相談することで、「品種指定」や「サイズ指定」ができることも多く、たとえば「ケーキ用にLサイズで揃えたい」「果実感を活かしたジャム用に小粒が欲しい」など、用途に応じた柔軟な仕入れが可能です。
こうした細やかな対応ができるのは、農園と直接つながるからこそ。
特に、長野県や北海道の高原地帯にある農園では、夏でも高糖度で香り豊かないちごが栽培されており、プロのパティシエにも支持されています。
ただし、農園直送にはいくつかの注意点もあります。
まず、最低発注数が設けられているケースが多く、例として「1箱(約1kg)から」「4パック単位で」など、ある程度のまとまった注文が必要です。
また、天候や気温によって収穫量が大きく変動するため、希望の日程で確実に手配したい場合は、早めの予約や相談が必須となります。
特に人気のある農園では、毎年リピーターの注文が殺到するため、「◯月はすでに予約でいっぱいです」となることも少なくありません。

5. 通販サイトで夏いちごを仕入れるメリットとポイント
通販サイトは「個人向け」から「業務用」まで幅広く対応しており、用途に応じて使い分けるのがポイントです。
スマホひとつで全国から。いま注目の“お手軽仕入れルート”
忙しい現場でも、気軽に高品質ないちごが手に入る時代になりました。
ここでは、近年利用者が急増している「通販サイト」を使った夏いちごの仕入れ方法について、2つのスタイルに分けて詳しくご紹介します。
1. 一般ECサイト(Amazon・楽天など)
誰でも使える「王道ルート」として人気なのが、Amazonや楽天といった大手ECモールでの仕入れです。冷凍いちごや加工品のほか、生のいちごも時期によっては豊富に出回ります。
最大のメリットは、1箱から気軽に注文できる手軽さ。特に初めて夏いちごを扱う方や、イベントなどで少量だけ使いたいときに重宝します。
例えば楽天市場では、「北海道産すずあかね 250g×4パック」などの扱いがあり、Amazonでは「冷凍ストロベリー1kg業務用パック」といった、すぐに使える便利な商品も選べます。
また、冷凍やドライいちご、ピューレなどの加工品が充実しているのも特徴で、長期保存を前提としたメニューや、焼き菓子・ドリンクへの活用にも最適です。
ただし、生鮮いちごに関しては、農園直送品のような鮮度保証や品種指定は難しいケースもあります。味やサイズに個体差が出ることがあるため、業務用で大量に仕入れる場合には、慎重な見極めが必要です。
とはいえ、スピーディーに仕入れができて価格も比較的リーズナブル。新商品の試作や短期イベントには、非常に頼れる存在です。
2. 産直ECサイト(食べチョク・ポケマルなど)
もうひとつの選択肢として注目したいのが、農家から直接購入できる産直ECサイトです。代表的なサービスには「食べチョク」や「ポケマル(ポケットマルシェ)」があり、いずれも生産者の顔が見える安心感と、品種やこだわりが明確な商品ラインナップが魅力です。
例えば、食べチョクでは長野県産の「サマーリリカル」などが販売されており、ポケマルでは北海道産の「すずあかね」など、地域色の強い夏いちごに出会うことができます。
なかには「朝採れ当日発送」に対応している農園もあり、鮮度・香り・味ともに最高レベルのいちごを自宅や店舗に直接届けてくれます。
こうしたサイトは、品質にこだわるスイーツ店や少量多品種を扱うパティスリーに特に向いており、「この農家さんの◯◯品種を使っています」といったストーリー性のある商品開発にも最適です。
ただし、注文から到着までに数日かかる場合があることや、出品数が少ないため希望日程に届かないケースもある点には注意が必要です。
また、大量仕入れには向かず、あくまで少量の高品質いちごを丁寧に選びたい方向けのルートです。
▶ まとめ:
「まずは使ってみたい」「試作やギフト用に少しだけ欲しい」そんなときには、通販サイトは非常に便利な仕入れ方法です。
特に産直ECは、“味”だけでなく“生産者の想い”も一緒に届けてくれる、今の時代にマッチした新しい流通スタイルとも言えるでしょう。

7. 農園直卸で仕入れるという選択(Japan Fruits)

「農園直送」と「農園直卸」は似ていますが、安定供給力やサポート体制に大きな違いがあります。
農園直卸とは、複数の農園と契約する卸業者を通じて仕入れる方法でJapan Fruitsなどが代表的です。
― プロユースの現場で“信頼”される、業務用いちごのベストルート
「大量に必要だけど品質も妥協したくない」
「納品スケジュールを組んで、定期的に確保したい」
そんなニーズに応えてくれるのが、農園直卸(ちょくおろし)という仕入れ方法です。
農園直卸とは、全国各地の契約農園と連携し、品種・サイズ・数量を一括で管理しながら、農園から直接発送する業務用向けの仕入れ体制のこと。
鮮度は農園直送と同等でありながら、大口対応や定期便、用途ごとのサイズ指定など、より柔軟で継続的な取引が可能になるのが大きな特徴です。
この仕組みによって、プロの現場で求められる「安定供給」「品質保証」「時間指定」など、実務的な要件にもきめ細かく対応することができます。
農園直卸のメリット
1. 安定供給
複数の契約農園から産地リレー式に出荷されるため、天候や気温に左右されにくく、欠品リスクが低いのが魅力です。
1つの農園に依存せず、最適な時期・最適な産地からベストな品種を手配できます◎
2. 豊富な品種選択肢
希少な夏秋いちご(例:サマーリリカル・すずあかね・信大BS8-9 など)も含め、複数品種を一括で仕入れられるのが特徴◎
たとえば「赤系は酸味が強め、白系は香り重視」といったメニュー設計にも対応可能です。
3. 業務用サポート体制
「毎週●曜日納品でロット固定」「サイズはL~2Lのみで統一」など、事業者のニーズに沿ったカスタマイズが可能です◎
柔軟なオペレーション対応も、現場から評価されるポイントです。
4. 品質管理が徹底されている
農園との間に入る卸業者が選果・検品・温度管理などを代行し、品質を一元管理しています。
「届いたら形がバラバラ」「箱に傷果が多い」といったトラブルを避けられる仕組みです。
5. 窓口が一本化されていて楽
複数産地・複数農園のいちごを扱う際も、仕入れ窓口が一本化されているため、やり取りがシンプル◎
請求書管理・納品スケジュール・トラブル対応まで、一本のルートで完結できます。
農園直卸の活用シーン
このルートは、以下のようなプロフェッショナルな現場で特におすすめです。
- パティスリー・ホテル
→ 夏フェアやスイーツビュッフェで、一定の品質と数量を確保したい場合 - チェーン店舗・飲食店
→ 全国に複数店舗を展開しており、どの店でも同じ品質のいちごを使いたい場合 - イベント・催事(百貨店・祭りなど)
→ 夏祭りのいちご飴や、短期集中型の大口出荷が必要なときに、欠品や品質ブレを避ける手段として非常に有効です
▶ 一言で言えば、農園直卸は「業務用のベストパートナー」です。
味も見た目も妥協できない、そんな現場にこそ、導入をおすすめしたい仕入れルートです。

6. 仕入れルートを含めた全体像
これで、夏いちごの仕入れルートの全体像は以下のようになります
- 手軽さ重視 → コストコ・通販(一般EC)
- 品質重視 → 成城石井・通販(産直EC)
- 希少品種探し → 道の駅
- 鮮度&品種指定 → 農園直送
- 大量・安定供給 → 農園直卸
8. コストコ・成城石井・道の駅・農園・通販・農園直卸の比較

7. まとめ:安定供給なら「農園直卸」が最適
- 大量仕入れ&品質重視 → 農園直卸(例:Japan Fruits)
- 希少品種・ストーリー性重視 → 農園直送や道の駅
- プレミアムスイーツ試作用 → 成城石井
- 低コストで少量仕入れ → コストコ
Japan Fruitsでは、全国の契約農園と連携し、用途に合わせた最適な品種・サイズ・数量の提案を行っています。
夏いちごの仕入れでお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください🍓
